淀川のハゼ釣り(天田)

 
釣 行 日 2007年10月4日(木) 天候 晴れ
行   先 淀川 阪神高速の下
仕 掛 け SASAMEの「釣るまで帰らん」針新はぜ8号、ハリス1号、幹糸1.5号(5.4m)、棒浮き
え   さ ごかい
<<釣行記>>
<<天田>>
 淀川でハゼを釣ってきましたので報告します。
 昨年は同じ時期に2回行きましたが2回とも5匹しか釣れず、今回はそのリベンジです。
 東西線「海老江」駅で降り、国道2号線を西へ、淀川の橋の手前に「山口釣具店」があり、ここで仕掛と餌のごかいを買います。
 釣り場は戒能さんに教えてもらった、川の東側を下り、阪神高速・阪神電車の鉄橋の下、電車が通る度にガーガーとやかましい釣り場ですが、これも不思議、時間と共に慣れます。
 満潮が午後3時半頃なので、それにあわせて出かけました。ハゼは満潮と共に岸に寄って来ます。
2時半頃から釣れ出して、4時半に納竿。浮き下30cm位と浅く、しかも岸から3〜5mの近いところで、底が見えるようなところで釣ります。
 実は釣りそのものより、色んな人がよってきて講釈をたれます。
 必ず人が寄ってきて話しかけてくる。そのやりとりが面白くて楽しい。
 釣りですから、いろんな条件で釣れたり釣れなかったり。
 だから何処で釣れているとの情報も翌日には変わっています。
 実は前日の水曜日に女房と出かけましたが、山口釣具店のシャッターが下りていて、仕掛も餌も購入できず、約1時間半、二人で釣具店の前で座り込んで4時15分頃トボトボと帰ってきました。
 翌日聞いてみると病院へ行っていたそうです。
 「火曜日定休日と書いてあるけど昨日は水曜日、それに午前中電話で店開けてるか確認したのに云々」と言いたかったけれど、おばちゃんが「すいません」といかにもすまなさそうに言うものだから、何も言えなかった。
 前日の水曜日、餌も仕掛もなく国道の橋の上で釣っているのを眺めていると、自転車の乗った
おばちゃんが話しかけてきました。
 「昔なあ、よう父親に連れて行ってもろうて釣りました。せやさかい釣ってるのを見ると身震いがするんよ」
 「はあ、そうですか」
 「昔はそこら掘ったらゴカイが出てきたんやけど、今はあかんか?」
 「釣り道具屋で500円で売ってるよ。その釣り道具屋がしまってるんで困ってまんねん」
橋の下で釣っているのを見て、
 「あかん、あかん、撒き餌をして魚集めな、釣れるかいな」
 「へー、何撒きますねん」
 「糠を炒って、それに○○を混ぜて撒くねん」
 「砂と一緒に団子にして撒くの」
 「そうや」
「今から何処へ帰るの?」
 「十三や」
 「気いつけて帰りや」
 「うん、あのなあ、鳥のささ身を細うに切ってもよう釣れるよ」
 今日は早速糠炒って持ってきたけれど、水を汚せへんかと思うて撒きませんでした。鳥のささ身は今日試して1匹釣れました。しかし若鶏のささ身は柔らかくて細切りは難しい。
 今日の釣りはどうか。未だハゼは小さい。しばらくして別のおじさんが見に来て
 「釣れるか?」
 「あまり釣れません。ハゼはいつまで釣れるの?」
 「そりゃあ、11月、12月頃まで釣れるがな。その頃になると大きくおなるし」どうもおじさん実際にはやっていないみたいな口ぶり。ブレザーを着てネクタイを締めて、ポケットに手つっこんで、まるで吉本の芸人みたい。
 別のおじさんが来て
 「向こう岸に桟橋が見えてるやろ。あそこは水も綺麗やし、入れ食いやで」
 また別のおじさんが来たのでこの話を
 「向こう岸の桟橋は入れ食いやそうやけど、どうなん?」
 「あかん、わしも行ってけど、1匹も釣れなんだ」
 おじさんたちとの会話が面白い。
 隣で釣っていたおじさんが帰るらしい。
 「これやろか」と釣ったハゼ数匹をくれました。
 「どうして食べるの? から揚げですか?」
 「から揚げにして、干して、挽いて、それを出汁にすると美味しいよ」
 大変手の込んだ事をするもんだ。
 「家へ持って帰っても、淀川のハゼ言うたら、誰も食いよれへん。
 武庫川で釣って来たゆうたら食べよる」
 こんな話を聞いて食べる気がしなくなった。
 私が行った時から帰る時まで、石ころを積んだり何もせずに居たおじさんが居ました。ええ年をしてなにしてるんやろ。白いシャツ、白いズボン、白い靴履いて。そういう私も小さいハゼを相手にこんなところまで来て。
 釣果は写真の通り。5匹程隣のおじさんにもらった。

 
 
以上、天田 記(富田 改変)
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