忘年会を兼ねた鳴門のアジ釣り(12月例会)

 年末は忘年会を兼ねて鳴門へ鯛釣りを計画していたが、年末にボーズでは後味が悪く、釣れているアジに切り替えた。これが当って久しぶりに型のよいアジ、加えて寒サバがかかり、今年の例会はハッピーで締めくくった。
 前日は大塚国際美術館で教養を養い(短時間でもったいなかったが)、暗くなるまで波止で小物釣りを楽しんで、夜の宴会では早速釣った鰯の刺身を賞味出来た。大満足。
日   時 2005年12月11日(日)7時出港、午前中納竿(10日前泊で忘年会)
釣 り 場 徳島 鳴門海峡南
対 象 魚 アジ
仕 掛 け 船頭仕
サビキ4本(ビニール3cmピンク、黄、青など三角の擬餌)エダス2号15cm、間隔約40cm、針5号、錘70号
幹   事 森西
参 加 者 森丸 :森西、富田、森、伊藤、丹松
常栄丸:矢野、大島、宮崎、岡田章、山本
山下丸:田中、天田、阿部、岡田久男
釣   果 3艘とも同じ釣り場で釣っていたので釣果は平均していた。
概略下記の通り。アジは平アジ、丸アジで30cm前後、サバは30cm弱。
森丸   アジ100匹、サバ50匹
常栄丸  アジ103匹、サバ37匹
山下丸  アジ 96匹、サバ24匹
 
<<釣行記>>
<<森西 幹事>>
12月10日(土)
・私が12月の幹事になって3回目で、今年は、天田さんの発案で鳴門にある”大塚国際美術館”の見学をすることになった。14人、3車両が朝から出発、”京橋SA”に、AM10時に集合。
・明石大橋〜鳴門大橋を渡り、”鳴門北IC”を下車、12時前に美術館に入館して先に一階のレストイランで各自、昼食をしてPM2時に地下3階の入口ロビーに集合する約束で見学を開始。
・展覧数が多く、全てを2時間弱で鑑賞することは困難で少し残念だった。入館料金の3,150円は少し高いと思ったが見る価値はあったと思った。
・次に、宿泊する民宿「くすみ(久住)」裏の波止で小鯵、小鰯つりをすることになり近くの釣具屋で撒き餌さを購入して挑戦、夕方の30分間でばたばたと釣れ、それなりに楽しめた。
・波止釣り後、入浴をしてさっぱりして、18時から総会を開始。
 総会では、幹事から明日の予定、配船などを説明、田中会長から、今年の各例会についての感想、
 各人のアンケート、来年度の計画について説明、各人の意見を入れて計画決定をした。     
 
いつもの宴会
反省と抱負を語り合う
 
 
12月11日(日)
 今年は、3隻とも同じ魚場でお願いし、場所を移動しながらもほとんど同じ場所で釣った。
・早朝の5時頃、西北西の風が強くなり、船頭の森さんが、出発を夜明けの7時に変更。
 例年になく、12月になっても大鯵が釣れる鳴門大橋の東側に、波を避けて鳴門競艇場の側から釣り場に向かった。
・深さは頻繁に場所を変えたが約50m〜60mで、その底で大鯵、中鯖が間断無く釣れた。
 12時過ぎに納竿したが3隻とも大漁で皆さん大満足(?)、幹事としホットしました。
・仕掛けは、船頭が準備したピンク色、緑色のビニールのサビキ鯵釣り針。撒き餌さが無いのが心配したが底でダブル、トリプで釣れ、釣果はピンク色が多かったように思った。
・上記のように、昨年の惨敗から一転、五目釣りの予定だったが大満足の釣果となった。
 しかし、大漁だっただけに、来年も担当することになり恐ろしくなった。
 
 
 
 大塚国際美術館エントランスで  
バックはシスティーナ礼拝堂
 <<山本さん>>
 とにかく釣り始めてから終わるまで間断無く楽しませてくれました。しかも全てが30センチ超の大きなアジ、そしてサバ、年度の締めくくりに相応しい釣果に恵まれ、幹事さん本当にありがとうございました。
 来年最初の幹事を務める私としては非常にプレッシャーを感じています。(今回以上の釣果を希望されても、相手がメバルでは・・・・・・・・・)
 大塚美術館も良かったですよ、買って帰った陶板画(ミレーの羊飼いの少女)、早速玄関の壁に飾りました。
 もう一つ、番外のSNACKモナミも良かったかな? いくつになっても色気ですなあ(くすみ旅館お勧めの「ユキ」には行けなかったけど・・・来年期待)
 田中幹事長殿へ:夏の羽田旅館の近くでも良いとこ見つけといてねお願いしまーす。

<<矢野さん>>
 私のクーラーの中は
 鯵:22匹(30cm前後)
 鯖: 7匹(25cm前後)
 釣りは予想外のことが起るからおもしろい。全く期待していなかったのにとんでもない釣果です。無欲無心が良いのですね。船頭曰く:60年間漁師をやっているが、12月の今頃こんなに鯵が釣れるのは初めての経験。一番下の針にばかりくるのですが、錘を底につけて少し弛ますとよくかかりました。
 鯖のきずしに初めて挑戦しています。レシピは知っているのですが、実際に作るのは初めて、昨晩(11日)塩につけて⇒今朝、昆布をひいて酢漬け、どんなものができるか楽しみです。

<<大島さん>>
 幹事さんには悪いが忘年会だけの楽しみで釣果は全く期待していなかったので大満足です。
 小さなク−ラ−満タンの釣果は
 アジ 20匹
 サバ  7匹
 何故か矢野さんよりアジが少ない。それは問題だよ!
 昨夜はアジとサバの刺身で一杯!これぞ釣師の味わえる醍醐味でした。サバ3匹をきずしに、残りの3匹は3枚におろして一夜干しにしています。
 自分の釣果はアジとサバ合わせて25匹だったので他のみなさんの釣果の配分に預かりラッキ−でした。

<<宮崎さん>>
 私のクーラーの中は
 アジ  21匹
 さば   8匹でした。
 12月に大型アジが間断なく釣れて楽しい釣でした。幹事の森西さんに感謝。
 又前夜のスナックでカラオケ歌い放題の上、伊藤さんのエロ行為・エロ話その他の人の高尚な話中々楽しかったですね。
 きずしの私の作り方はさばを3枚におろし、上下にたっぷりの塩で約4時間つけて塩を水でさっと流し水分を紙ナプキンでふき取りこぶをひいた上にさばを並べ酢に一晩(約8時間)つける。
 その後酢は除いて皮・腹骨・側骨を取り除き、こぶの上にさばを並べて冷蔵庫にしまっておきます。この状態では5日間ぐらいはさばの表面だけが酢で絞めた状態になっていておいしいしめ鯖が味わえます。あまり酢に漬けるとさば全体に酢が廻りあまりおいしくない。

<<伊藤さん>>
 幹事さん、最後によい思いができました。感謝しています。
 釣果ではなく、持ち帰った数を下記の通りご報告いたします。
 サバ12尾、アジ19尾、波止釣りのサビキで小アジ30尾、イワシ8尾です。
 クーラーが小さくグレとメバル10尾を放したのが心残りです。
 そこで船釣りの話は別として、波止釣りについて少々。この小アジ、頭を取り背開きにして、今日の寒風の中で乾燥させました。これを毎朝干物として食べると実の美味しいですが、困ったことにご飯が進み肥るのが恐ろしい。また、イワシですが、これは天ぷらかフライにすると最高です。
 ということで、皆さんが振り向いてもくれない波止釣りが何時までもやめられず困っています。
 今年は、多分これが最後の釣りとなるでしょうが、19回行きました。そして、森大先生のご指導の良きを得て釣りはじめてから316回となります。平成19年中には365回を達成したいと思っています。それまでは何としても元気でいたい。それだけが今の希望です。
 それでは、皆さま、今年は大変お世話になりました。どうかよいお年をお迎え下さいますようお祈りしております。

<<田中さん>>
 12月幹事、ご苦労さんでした。2W早めたことが今回の丸アジ爆釣につながったと思います。貴方の読みが見事に的中しましたね。これで、来年も12月は久住で決まりです。

<<岡田さん>>
 この年末の寒い時期に余り期待せずに、リラツクスして行ったのが幸いしたのか、予想もしなかったアジとサバの大漁で大満足でした。
 アジ 21匹
 サバ  8匹
 実際に私が釣ったのはアジが少し多いかな?という位だったと思います。其の他に岸壁釣りで、磯べら1匹メバル2匹、アジといわしが数匹といったところです。
 最初なかなかつれなかったのですが、海底に仕掛けがついてから少し緩めるとどんどんかかってきました。特に食いが経ったときはアジのトリプル、サバのトリプルが連発して凄い引きを十分楽しめました。
 帰宅してすぐ魚をさばいたのですが、アジの腹を開いて驚いたのは、内蔵の周りにびっしりと白い脂肪の塊を蓄えていて内臓が固まっていたことです。今まで釣ったアジは秋でもこんなことはなかったです。おそらく冬を越すために脂肪を蓄えたものと思います。
 昨年秋遅くに越前で釣った真鯛も大きな脂肪の塊を蓄えていましたので越冬の準備ということで間違いないと思います。それと、胃袋からは小魚ではなく、海草がたくさん出てきたことから、海底の海藻類を食べあさっていたのではないかとおもいます。そのため、胴突き仕掛けを底につけてフワッと緩めたとき一番下針に来たのだと思います。
 こんなに底ばかりで釣れたのは初めてです。何か気象や海流の変化があるのでしょうか?
 其の日の夕食はアジの刺身を二つの大皿にいっぱい作って家族全員堪能しました。
 森西さん、幹事ご苦労様でした。

<<阿部さん>>
【枚方一組の釣行記録】
 枚方一組は田中さんの車で、田中、天田、岡田、阿部の4人連れ。17日午前8時ごろ出発して10時には京橋SAで迷釣会の面々と合流、11時半ごろ大塚美術館、圧倒されるような名画の陶板画の数々を見学のあと、午後4時ごろ民宿くすみに着いた。
 宿に荷物を置くやすぐに目の前の波止場に出て、オセンにメバル、アジと鰯の小物つりを楽しんだ。
 夕刻の僅かの間に釣り上げた20余りの鰯は、宿の女将に頼んで刺身を作ってもらい、忘年会の一品に添えてもらった。釣りたての鰯の舌触りはアブラが乗っていてなんともいえない感触である。
 今年の12月例会はこれで満足、と思って後はにぎやかに忘年会の酒を楽しんだ。
 明日はアジ釣りが中心になると幹事の森西さんから聞いたので、波止場釣りの釣果より一回り大きなアジ数十匹と、運がよければ大物外道をと胸算用しながら、床に就いた。
 目が覚めると屋根を鳴らす風の音。
 コリャー中止か、と不安が胸をよぎったが、何とか出船との連絡がありホッとして釣行支度。波止場に着くと山下丸の船頭が一本歯を見せてニッと笑って迎えてくれた。
 枚方一組全員が乗船すると僚船の森丸と共に港から40分の淡路島に近い底砂の漁場へまっしぐら。船長は備え付けの音響装置のボリュームを一杯に上げて演歌を鳴らし気合をいれる。「おじさん、誰の歌?」「大月みやこやがな。あれは色気あるで」と一本歯でにやり
 波も寒さも思ったほど厳しくなく快適な釣行を予感させた。
 釣場に着いくと、周りに20隻余りの船が群れ、竿がしきりに動いている。
 船頭から仕掛けをもらい、竿の準備を始めたが、手間取っているうちに、田中さんの「来た、来た」の声。エッと思って見ていると、30cm近いアジが上がってきた。こちらはリールから道糸が外れ、元に戻そうと、あせればあせるほど手元がおぼつかなくなり、舞い上がっているうちに、天田さんからも「来た!」の声。針をあちこちに引っ掛けながらやっと第一投。底を確認して、少し揚げ、何の反応もないので何度となく底を確認しながら待っていると突然、魚信があり、リールを巻き上げるとグーンと強い引きが何度かあってやっと魚が海上に姿を見せた。岡田さんにタモで掬ってもらいやっと船内に取り込んだが、波止場つりのアジとは桁違いの大きさで、針を外すのも一苦労の大物だった。
 しばらくすると船頭が竿を上げろという。上げてふっと周りには今までいた船が姿を消していた。船頭がエンジン全開で船を走らせていると、また船の群れの中に入り、その一番端まで来ると船を止めて、始めろという。仕掛けをおろして2〜3回底を探っているうちにゴンゴンと魚信が来て、リールを巻くとグーン竿がしなる。
 これを幾度となく繰り返しているうちにコツが分かってきた。
 錘を底に当てることが大事だと。
 後半は船中入れ食い状態になり、たちまち船槽が魚で一杯になった。船槽の中をのぞき込んでよく見ると40cm級のサバも泳いでおり目を見張る光景だった。
 結局、山下丸の釣果は次の通りであった。
   アジ:24×4
   サバ: 6×4
 今回の仕掛けは船頭から支給されたものであるが、5本針の胴つきサビキで、枝針の間隔は50cm、針には鉛の通し穴が付いていて、付け外しが簡単になっていた。もつれた時は針を根元から切って外し、もつれをほぐしたあとで再度取り付ければよい。初めはこれが分からず、お祭り処理に随分時間を費やしてしまった。
 擬餌針のプレゼンはプラスチックシートの三角片で、赤、緑、黄色の三種類が使われていた。
 ここの魚は色物が好きらしい。
 船頭に聞くと魚それぞれ好みが違うらしい。今回釣ったもっとも大きなアジは赤が好きだったが、一般には緑の針がよくかかった。
 外道としては田中さんの20cm級のアジが二匹ということになるか。50mの底から、この獲物のために仕掛けを上げるのは大変ご苦労なことだったと思う。
 大物の手ごたえを腕の筋肉の記憶に残しながら、また船頭の音響装置から流れる演歌を聞きながら波止場に凱旋したが、獲物を陸揚げしてはたと困った。とてもこれだけの釣果、持参したクーラーには入らない。皆でクーラーは小型にしようと申し合わせ、天田さんなんかわざわざ小型のクーラーを
新たに購入して来たものだから。慌てて買いに走った釣具屋に大きな発泡スチロールの箱があったからよかったものの、また田中さんのトランクが
この釣果を収容できたからよかったようなものの、持ち帰れないことになっていたらと思うと、…。
 帰りも田中さんの運転で気持ちよく帰れた。釣果をご近所の皆さんにどの様に配ったらよいかと思案しながら。
 帰って早速塩焼きを食したが、このアジは油が乗っていて大変美味。ついぞこのような魚の食感は経験がなかったので2匹、3匹と腹がくちくなるまで食べて
しまった。
 
以上、 天田 記(富田 改変)
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