<<天田>>
前日夕方6時半頃、、近藤丸が係留している港へ寄ってみる。
天気予報では8日は晴のち雨、海上強風、波1mと予報されていた。
昨年は行ってみたものの海上強風で流れたいきさつがあったので、8日の状況が気になっていた。
何人かの漁師が屯していた。
「あしたの天気はどう? 船が出れそう?」
「NHKの天気予報は最近当たらんで。女の子が予報して男が解説しとるやろ。
NHK全然当てにならんで」
「そうかなあ・・・ それで明日船出るの?」
「そんなもん、あしたにならんと分からんがな」
「今日はどうやったん?」
「今日はええ天気やがな、凪でな」
昨年風呂屋へ連れて行ってくれた上半身裸、丸坊主のコンチャンというオッちゃんがやって来た。僕らのことを覚えてくれていて、「そうやな、一緒に風呂屋へいったなあ」(あの時全身刺青のおじさんがやさしく石鹸貸してくれたんです)
「ところで、近くに風呂屋あれへんの?」
「あそこのどこどこの煙突のあるとこにあるわ」
土地の人には分かる話が我々にはさっぱりわからない。
とにかくそう遠くない所の煙突を目指して行けばよいようだ。
泊まった所は東二見漁協の2階。行ってみると大きな部屋に布団が4つ敷いてあった。冷たいお茶がポットに用意されている。大きなクーラー2台、早速スイッチをいれる。1階の風呂場を覗くと、暑い湯を一杯入れてくれていた。ありがとう。
ビールを飲んでお風呂に入ってクーラーで涼んで、おーこれはいけるぞ、これで3000円、これからはここにしよう。風呂屋を探すこともないし。
翌朝4時半ごろ近藤丸が繋留している港まで行ったが、船頭は未だ来ていない。
1人のおばちゃんが気を使ってなにやら走り回っている。船頭の何に当たるのか?
そのうち、眠そうな顔をして船頭が来た。
近藤丸の船長、言葉少なくちょっと変わった人(お兄ちゃん)である。
5時出港、最初は潮が西から東に流れ、私は入れ食いだったが他の人は余り来ていない。当たりがどうのこうのと聞かれても、要は当たると、その糸が他の糸と違う動きをする。昨年は船頭に「下手くそや」と言われ気にしている途中で潮が止まる、流れが止まると全然釣れない。
また流れ出した。今度は私が休みで後ろの丹松さんが入れ食い。森西さんが大物を上げる。森さんも結構の型を上げる。
釣果は船頭さんのも合せて全て山分けした。海で山分けとはおかしいなあ・・・
私は1kg〜150gまで合計9kg、29匹だった。
今年は船頭と時々助手のおじさんも釣ってくれていたので昨年より合計で20匹ほど多い。また昨年は小さいのが多かったが今年は型が大きい。小さいのを「いいだこ」みたいだ、リリースすべきかと丹松さんが気にする。
天気予報は大幅に外れ、快晴、凪に近く、風も穏やか、天気予報を信じて半袖で腕が真っ赤に焼けてしまった。
なにはともあれ「たこ釣り」は面白い。
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